ある課題に直面したときに、なかなかいい考えが浮かばない。
考えが浮かばないうちに時間だけがどんどん過ぎていき、焦りだけが募る。
もし課題を瞬時に分かりやすく整理し、解決策をいくつも挙げられるようになったらいいと思いませんか。
そんな思考方法をトレーニングで身に着けようという本を今回は紹介したいと思います。
目次
「思考方法のトレーニング」のやり方
思いついたことをとにかく何でも書く。
一つのことをテーマ(タイトル)にあげて、それに対して思いついたことを箇条書きで素早く書く。
テーマ(タイトル)の例
例1:「英語の勉強を楽しくするためには」
例2:「今回の失敗の原因にはどのようなことが要因か」
例3:「人前で緊張しないで話せるようにするにはどうすればよいか」
上記のうち、例1をテーマ(タイトル)にして書くとこんな感じ。
例えば、例1:「英語の勉強を楽しくするためには」に対して
・好きな映画を英語音声・映画字幕のみでくり返し見る。
・好きな物語の英語版を題材にして読む。
・好きな洋楽の歌詞を和訳してみる。
・友人と英語での日記のやり取りをしてみる。
書く前にテーマ(タイトル)を決めて書くのも良いですし、テーマ(タイトル)でさえ「今」思ったことを書くことでも効果がありそう。
1ページ1分で毎日10枚を目安に書く
簡単な流れ
- A4用紙を横にして以下の要領で書いていく。
- 右上に年月日を記載 例:令和3年12月1日 → 2021-12-1 or R3-12-1
- 左上にテーマ(タイトル)を書き下線を引く。
- テーマ(タイトル)に対しての回答を箇条書きで4~6行書く。
- これらを全て1分間で書ききる。
1分間で全ての記載をしなければいけないため、考え込むとすぐ時間が来てしまいます。
感情も含め頭に浮かんだことをそのまま紙の上に落とし込む感じでやってみましょう。
自分しか見ない(見せない)ものな
ので、人名、欲望、憎しみ、怒り、喜び等の頭に浮かんだイメージや感情をそのまま書く感覚で。
テーマ(タイトル)は問いかける感じで書けば、回答が書きやすくなるかも。
また「毎日10ページ書く」のは結構大変。
実際にやってみるまではこう思ってました。
「1分1枚で合計しても10分くらいだから簡単に継続できるだろう。」
これが初日はできたのに、数日続くとだんだん10枚以下になり、恥ずかしい話やらない日も出てくる有様。
「2、3日はよいが、ほとんどの人は毎日10ページですら1週間も続かない」
引用元:ゼロ秒思考より
まさに本に記載があった通りのことに。
ただ、ほとんどの人がその状態なら凹む必要はなさそう。
考えようによっては止めてしまわなければいいわけですからね。
今では、場所、テーマ(タイトル)、時間などをある程度決めながらやってます。
トレーニングは思いついたときにすぐやり保存する。
著書では「思いついたときにすぐやる」「保存する」ことを推奨しています。
「思いついたときにすぐやる」のは人の思考が浮かんではすぐに消えてしまうことから、タイミングを逃さないようにするためのようです。
出先では周りの人に見られる危険性や集中できない恐れがありそう。
そのため、私はなるべく人がいない場所や自宅でしかやらないようにしています。
「保存する」
トレーニングで使用した紙は捨てずにカテゴリ分けして保存することが推奨されています。
3か月、6か月目に見直し、6カ月以上たったものは見返す必要はないとしつつも決して捨てず、自分の成長の証として自身の源になるそうです。
ただ、これは少し悩みどころ。
正直なところ、できれば1年分を残して全て捨てたいと思うかもしれないですね。
その前にそこまで継続してやれるかという問題があるので、まずはカテゴリ分けを実施していこうと思います。
「思考方法のトレーニング」の実践前に準備する物
ボールペン
本書でおススメされているボールペンは【PILOT VCORN 直液式水性ボールペン】
実際使ってみるとインクの出が良い。
今回のトレーニングでは、短時間で素早く書き留める必要がありインクの出が悪いのは論外。
難点は、通常のボールペンより使い切るスピードは速いかも。
ただ一本当たり100円しないくらい安価で残量の減りの早さや何本も使い切ることで自分の成長を感じられそう。
A4用紙
1日10ページを推奨されているものの、最初は100均のA4用紙で十分かも。(習慣付けるまでは)
利用されたA4の印刷物の裏面をいつでも使える環境にあれば、なお良し!!
自分で用紙も準備しなければいけないのであれば通販の用紙のほうが総合的に安価で済みそう。
クリップボード
自宅の机上など、安定した場所で書く場合には特に問題ないものの、出先に持ち歩いたりすぐ書いたりする場合にはクリップボードが重宝しそう。
私は10枚以上の紙をファイルに入れ、クリップボードに留めていつでも使えるように持ち歩いています。
せっかく出先でトレーニングしたいと思っても書く場所がガタガタなら集中できないですからね。
上記の通り、ファイルに入れてクリップボードに留めておけば紙の汚れやバラつきが抑えられてよい感じ。
「思考方法のトレーニング」をやることで見込める効果
この本では、普通の人の「考えが浅く、空回るが多いこと」の原因を「考える訓練ができていないこと」としています。
見込める効果
・頭の中が整理され、課題やその改善策などが短時間で浮かぶ。
・ウエイトトレーニングと同じで鍛えれば鍛えるほど力が付く。
・フォルダ分けして保存することで成長を視覚的に実感でき自信が付く。
頭の中だけで考えず、短時間で紙に書くことで考えを整理することで考える訓練をしようということのようです。
自分でもこれを実践していて、こんなやり方で効果を実感したことがありました。
トレーニングの実践例
【仕事で嫌なことがあり実践してみると・・・】
・10枚も書ききらないうちに、同じ言葉が複数回出てきた → こういうことを気にしていたのかと気付けた。
・数ページ目で「相手がどう思っていたのか」というという回答がでてきた → 改善策が浮かんだ。
・いやな気持ちが言語化されたことで収まってきた。
嫌な気持ちは結構引きずるものですが、実践したことで思った以上にモヤモヤを早く解消できたのが良かったです。
ただ1つ注意点が。
注意ポイント
上記のトレーニングで使用した紙を部屋に放置したとき、内容を家族に見られてしまい軽く引かれてしまった。
早めにフォルダ分けして外から見えないようにしておいた方がよさそうです。
まとめ
思考方法のトレーニング
・思いついたことをとにかく何でも書く。
・1ページ1分で毎日10枚を目安に書く。
・トレーニングは思いついたときにすぐやり保存する。
今回のトレーニングをすることにより以下の効果が見込めます。
見込める効果
・頭の中が整理され、課題やその改善策などが短時間で浮かぶ。
・ウエイトトレーニングと同じで鍛えれば鍛えるほど力が付く。
・フォルダ分けして保存することで成長を視覚的に実感でき自信が付く。