漫画「バンビーノ」は、新米料理人「伴 省吾(以後、伴)」が「六本木バッカナーレ」で繰り広げる、熱くてスピード感あふれる成長物語。
単に面白いだけではなく、
ポイント
・最初に仕事をどう覚えていくか。
・困難にぶつかったときの対処の仕方。
・部下に注意をするタイミングを誤ったときの弊害
これらを考え、振り返らせてくれる漫画で、特に就職する前の方にぜひとも読んでほしいおススメの本です。
注意ポイント
※なるべく本編の詳細は記載しないようにしますが、多少のネタばれあります。
目次
漫画「バンビーノ」に学ぶ・最初に仕事をどう覚えていくか
地元のイタリア料理店でバイトし、料理には自信のあった伴。
「六本木バッカレーナ」でレベルの違いを見せつけられ、愕然とするものの負けん気を燃やす。
用語・道具の名前を覚えること
そこでまず行ったのは、似ていているうえ、大量にある鍋やフライパンなどの調理器具の種類・名称、用途を覚えること、店内で使われるイタリア語の料理名などを一日でも早く覚えることだった。
仕事の流れを覚え、指示が来る前に準備をしておくこと
次に、自分の仕事をしている最中でも、他の人の仕事の流れを見て覚え、仕事の指示が来る前に自分から動いて上司に必要な道具、準備したものを提供し、少しずつ信頼を得ていった。
漫画「バンビーノ」に学ぶ・困難にぶつかったときの対処の仕方
思い立ったら行動に移す・無駄を洗い出し修正する。
週末の繁忙時間、ミスが多く、常に追い立てられて混乱しっぱなしで反省ばかりが残った。
作業の動きがスムーズでないことを指摘され、自覚した伴。
ポイント
休みの日も職場に来て、指示出た後のイメージトレーニングを行う。
どれくらいの時間がかかるか、動きに無駄がないか、これらを洗い出し修正していく。
プライドを捨て、教えを乞う
ホールに配属されたことに納得がいかず、接客をしていたところ、常連の女性に厳しくダメ出しされてしまう。
ホールサービスを改めて学びなおし、二度目のサービスもダメ出し⇒ホールサービスを外されてしまう。
そのお客様が帰られるときに追いかけ、「なぜ外されたのか理由を教えてください」と食い下がった。
できるまでやる
ドルチェ部門に配属されたものの、上司がなかなか心を開いてくれない。ようやく通常業務を教えてくれるくらいになった。
それでも技術を要することは何も教えてくれない。
参加することなったデザートコンテストを前に何度も教えを乞うと、上司は、飴細工のバラを作り「コンテストに出るには最低でもこれくらい作れないと」。
伴は、何度も失敗を繰り返しながら、一晩で見事な飴細工のバラを作ったのだった。
漫画「バンビーノ」に学ぶ・部下に注意をするタイミングを誤ったときの弊害
人に教えること・間違いを指摘することの難しさ ※第二部の「SECOND」編にて
チーフになって部下を持つことになった伴。
しかし、部下の一人である年上Aの作る料理はいつも味がぼやけている(Aは味オンチのため)。
これは店の味ではないと何度も味付けを修正し、恨みを買ってしまう。
伴が忙しいことをいいことに、Aは、他の部下に対して「自己流の仕事のやり方」で教え始める。
注意ポイント
伴は年上Aの顔をつぶすことを避けて黙認。
黙認していたことにより、部下がAの教えた誤った作業手順、下ごしらえを正として作業するようになってしまう。
伴もAもお互いに対してのストレスが高まっていた時、
伴への味チェックを得ないまま、Aがお客に料理を提供しようとしたことを見咎め、ダメ出しをしたところ、Aが暴言。
これに伴の怒りが爆発!!胸ぐらをつかむ暴行に及んでしまう。
特に最後については、
ポイント
細かいことも根拠を伝え、自信をもって指導することの大切さ。
注意するタイミングを誤ったことにより生じる弊害。
生々しい展開で、ハラハラしつつも自分だったらどう対処した(できた)だろうと考えながら読める内容でした。